★退職と転職のタイミング/退職時に必要な書類★
転職にともない税金、年金、保険については企業側が手続きをしてくれます。そのため、退職が決まったら退職時に必要な書類を企業側から受け取りましょう。後から何度もやり取りをすることがないように、元の会社から受け取るもの、新しい会社へ提出するものを予め知っておくことが大事です。


退職時に受け取るもの

■雇用保険被保険者証
雇用保険被保険者証は、一定条件を満たしている人へ雇用保険加入者として証明した書類です。一般的には、会社で保管されており、雇用保険は退職先へ引き継ぎされることから、退職時に会社から必ず受け取る必要があります。

■年金手帳
国民年金、厚生年金の被保険者として証明した書類です。会社で保管されていることが多く、退職する際には必ず受け取るようにします。

■源泉徴収票
会社から送られてくる源泉徴収票は、給与などの合計額と引かれた所得税の記載がある書類です。年末調整のさいに必要な書類ですが、退職先の会社から必ず受け取るようにしましょう。

■厚生年金基金加入員証
厚生年金に加入時のみ返却されますので受け取りましょう。

■健康保険資格喪失証明書
転職先が決まらず国民年金へ切替時は、健康保険資格喪失証明書を会社から発行してもらう必要があります。

■離職票
離職票は、雇用保険被保険者離職票のことで退職したことを証明する書類です。雇用保険の資格喪失を通知する「1」と退職前の賃金支払いや離職理由が記載された「2」の2種類の書類を受け取ります。転職先がまだ決まっていない時にハローワークでの失業保険給付手続きに必要な書類です。

■退職証明書
退職証明書は、退職を証明するための退職先が発行する書類です。会社側は、希望があれば労働基準法により退職証明書を発行することが義務付けられています。退職先で提出を求められる場合もあるため必ず受け取るようにしましょう。

退職時に返却するもの

■健康保険被保険者証
健康保険被保険者証は、会社ごとに加入するため退職先へ返却します。転職先で新たに加入しますが、転職先が見つからない場合は、国民健康保険へ加入するか或は、任意継続被保険者制度を利用します。

■社員証、入館証など
会社の備品を含む社員証や入館証などを返却します。

入社時に必要な書類

・雇用保険被保険者証
・年金手帳
・源泉徴収票
・マイナンバー(個人番号)
・健康保険被扶養者(異動)届 *扶養家族がいる場合
・扶養控除等(異動)申告書 他

その他

・給与振込先届
・入社承諾書・入社誓約書

退職時に受け取る書類は、直接受け取るか郵便で受け取るかを確認します。受け取る日時も併せて確認する必要があります。大手企業では、比較的スムーズに行われていますが、中小企業の場合、催促しなければいけない場合もあります。 退職時に受け取る書類や入社時に必要な書類は、会社ごとにそれぞれ確認する必要があり、チェックリストを作成することをおすすめします。必要書類に漏れがないように準備万端で転職活動を進めてください。